アイデアやニーズを具現化する


中尾の技術

OUR TECHNIQUE AND SKILLS

INTRODUCTION

中尾製作所の最大の強みは具現化する力です。アイデアやニーズ、構想などを試作品というカタチにし、要望や注文に合わせた改造・修正を繰り返して完成度を高めた製品を作り上げます。この技術力は最新の設備が可能としているのではなく、創業以来の長い歴史の中で、培ってきた「金型技術の蓄積」と「挑戦する企業姿勢」という2つの要素が土台にあります。

熟練の職人達が磨き上げた高度な「金型技術の蓄積」

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現場から湧き上がる発想

創業当時から数十年間は、仏壇や家具の金物製作を生業としていました。金物職人としての修業を積んだ初代社長・中尾栄一を中心に、熟練の職人達は金型技術を駆使してユニークな加工を可能にしていきます。一つ例を挙げると、板を巻き込んで細い管を作る加工は、何千万円もするドイツ製の特殊機械を用いて行うのが当時は一般的でした。しかし、中尾製作所では金型とプレスで可能にする技術を確立。この加工方法で蝶番の管部分を作っていました。「工夫すれば作れるのではないか?」というモノ作りに対する姿勢と、数多くの加工を金型で実現してきた技術の積み重ねは、中尾製作所の財産です。

高度成長期に入り、生産のスピード化が求められる時代になると、職人の創造力に頼っていた金型製作を図面化、組織化、自動化へとシフトしていきました。しかし、仕組みを変えたからといって職人による「金型技術の蓄積」が消えたわけではありません。先に紹介した細い管を作る技術は、その後も研鑽を重ね応用することにより、1980年代以降の住宅建具用の金物時代でも活躍。中国進出への足掛かりを築いたのもこの技術でした。

21世紀になり効率化、合理化の進んだ現在でも、「金型技術の蓄積」は中尾製作所のモノ作りの母体であることに変わりありません。新しい製品の中にも、当時からの技術の系譜が数多く見て取れます。技術と共に、モノ作り現場の熟知から生まれる豊かな発想力や、アイデアの具現化に向けた執着心など、職人気質な精神は脈々と受け継がれています。

未経験な分野のモノ作りにも貪欲に「挑戦する企業姿勢」

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挑戦から誕生する進化

中尾製作所は時代の流れに合わせて、仏壇、置き家具、住宅建具、介護関連など、金物を提供する業界の幅を広げてきました。蝶番に代表される「動かすモノ作り」の技術を軸に、さらなる他業界へ挑戦していく活動を進行しています。

このような柔軟な企業姿勢が根付いたのは、過去に経験したピンチが大きく影響しています。桐箪笥に象徴される置き家具の需要が減り、造作家具(作り付け家具)が主流となる1980年代、中尾製作所も世の中の流れに沿い、住宅建具関連の金物製作に軸足を置き始めました。今まで作っていた蝶番やドアノブなど、同じものを住宅建具関連に用いただけとも思われがちですが、箪笥と住宅では扉の大きさや重量が異なるため、材料の円滑な調達や加工方法の再構築など、さまざまな課題に直面しました。以前のような自社生産体制を確立するまで、模索の時代を経験することとなります。この時期に当社の経営を支えたのは、板金プレス加工による機器の躯体製作でした。

「設備を使って作れるものは、何にでも挑戦しよう」と考え、コピー機や食器洗い洗浄機など、大手メーカーの注文を取りニーズに合わせた設計を行い製造まで担当しました。「動かすモノ作り」とは異なる仕事でしたが、この時の経験は後に介護施設用の戸袋製作をはじめ、中尾製作所のモノ作りに新たな技術を加えるという結果をもたらしました。

「挑戦の先には進化がある」という経験は、中尾製作所を日々前進させる原動力の一つです。いつでも次の挑戦に対峙できるよう、企画から開発、生産までを含めた技術力のさらなる向上に努めています。